ピアニッシモ









 透明な情緒散文詩



 硝子細工の乱反射



 斜陽の下で微睡み



 緩やかな速度で秒針が進む



 弱く、たどたどしく



 肌をなぞる小さな手



 繊細な調べが、遠くに聞こえる







「なぜ空は蒼いの?」



 まだ幼い君の問いに、ロマンチックな答えはしてやれない



 その代わり



 世界に散らばる残酷な真実から



 君が傷付いてしまわぬように



 君を包んでいよう



 柔らかい夜が



 僕らを抱くように











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 キリリクSS“ピアニッシモ”。  
 ネット断絶事件に見舞われ、こんなにも遅れて本当に申し訳ありません。  
 はたしてピアニッシモな感じは出ましたでしょうか?。  
 それでは、勿論返品可です。お気に召さなければご一報を。





Back