夕闇に君と僕の二人で |
大きな太陽が 影を長く伸ばし 世界は金色に染まる 実り実った麦畑 擦れ合う微かな音 優しい波 夕暮れ時 黄昏が街を包むけれど それ以上に心地よくて 嫌いじゃないけれど 僕は行く 仄暗い森の奥へ 紫色が混じる空 小さな星々と 蒼い月の惑い 「こんばんは」 僕は言う 森の少女は振り向いた 「こんばんは」 君は言う 僕の鼓動は高鳴った 「さあ」 手を取り合って 「遊びましょう」 月光が肌を照らす 闇に映える白 君の華奢な身体 芯の堅さ 未だ熟さぬ林檎の様に 甘酸っぱさがくすぐったくて 微かに香る ミルクの味 目が霞んでしまいそう 上気した頬は 上品に薄い唇よりも ほのかに濃い桃色で 緩やかに 僕と君は 夕闇に踊る 幼き日々は戻らない 甘美に溶けて行くのも 悪くないよ 仄暗い森で 大人のいないこの場所で 僕と君の秘密の遊び ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ キリリクSS“危険な遊び”。 危険な… 壁紙はお気になさらず(笑)。 返品可ですので、お気に召さなければご一報を。